一年限定ニートの日記

ユダヤ人には7年に1年仕事を休む「安息年」があるらしい。面白そうなのでやってみた話。

虎とコアラ リーダーシップの両極端

リーダーシップについて最近しっくりくる例話を聞いたのでメモ。

出典は不明。オリジナルかなぁ。

 

ヒツジと虎とコアラ

あるところにヒツジの群れがいました。

そこにリーダーとして虎がやってきました。ヒツジたちは強い強い虎を見て喜びました。虎は力を持って外敵から守ってくれました。

しかし、虎はヒツジたちを力によって支配しました。ヒツジたちは徐々に虎に意見が言えなくなってきました。

ヒツジたちは不安を持つようになりました。

 

ある日、ヒツジたちのリーダーが変わりました。虎からコアラになったのです。

ヒツジたちは寛容なコアラを見て喜びました。コアラはすべてのことを許可してくれました。

しかし、コアラはヒツジたちを放置しました。ヒツジたちは何も主張しないリーダーに何も相談しなくなっていきました。

ヒツジたちは不満を持つようになりました。

 

リーダーシップの両極端

今まで多くのリーダーたちの下で働いてきて、どちらの状態もすごくしっくりきました。虎がリーダーの組織では、チーム全体がどんよりしていました。意見を言うことができない状態は、思考停止を招きます。自分で考えたとて聞いてもらえないので、考えるだけムダです。ちなみに考えなくても手だけ動いていればよい仕事では、虎型が一定の成果を出すらしいです。だから昔の奴隷船のオールを漕ぐときとか、ひたすら同じことをさせるときは効果的ではあった。

でも、現代において、完全に思考停止した状態でできる仕事は少ない(というか、これから劇的に減る)ので、虎型リーダーは行き詰まるんじゃないかな。

 

一方、コアラリーダーの下にいたときは、とてもイライラしました。「寛容」の旗を掲げ、すべてのことが許容される結果、真面目にやるのがアホらしくなります。例えば、期日を守らないやつが何のお咎めもなければ、頑張って間に合わせるのは労力のムダです。メンバーが大人であれば、良心と自己のプロ意識で何とか投げ出す状態は避けられますが、個人の良心に基づいたチーム運営って…聖人を集めるしかない。

 

現代日本では、コアラ型が増えてきたように思います。虎が跋扈した昭和の反動で、虎狩りが行われてますし(日大問題とかボクシング協会とか)

でもコアラも最悪のうちのひとつです。

 

どうすればよいのか

「バランスをとりましょう」は一つの結論として良いと思います。が、数十年でこびりついた性格なので、変えるのは結構大変。

僕はどちらかというとコアラで、振り返れば部下たちに申し訳なかったと思っているのです。少しでも悪影響を減らすように、主張(ダメなことはダメという 笑)を練習しているつもりですが、成熟には時間はかかりそうですね。

即効性がありそうなのは、タイプの逆の人をサブリーダーに立てるということ。もちろんその両者に強い信頼関係があるのが前提ですが。双方のタイプが補い合って、初めてメンバーが安心と充実感を得られるのではないかと思います。

これって、夫婦にも当てはまるのかな。父=虎、母=コアラである必要はないけれど、夫婦で両方の性質がカバーされていると、子どもが安定するイメージはある。