一年限定ニートの日記

ユダヤ人には7年に1年仕事を休む「安息年」があるらしい。面白そうなのでやってみた話。

年長者から学ぶこと

昨年脱サラして農家になった友人いるのですが、先日東京に来ていたので話を聞きました。サラリーマンから農家に転身するとカルチャーショックも大きいみたいです。

やや語気を強めて言っていたのは、様々な制度が末端まで浸透していないこと。
若い農家を誘致するために多くの政策が取られているようですが、役所の方々も把握されておらず、手続きが遅々として進まない、もしくは間違って伝えられることが多かったそうです。役所の現場からすれば、新しい施策がたくさんでてくるのに加え、実際に経験する件数が非常に少ない状態なので、気の毒ではありますが…

自治体や農協を頼るのが難しかった彼を助けたのは、近所の先輩農家でした。実際の農業のやり方はもちろん、農機具のレンタルや土地の貸借に関することまで、サポートしてくれたようです。

いろいろ話してくれましたが、印象的な知識がありました。

新月か満月の3日後」

最も効果的に農薬をまくタイミングです。害虫を含めて、あらゆる生き物は新月か満月のときに新しい命が誕生します。なので孵化してしばらくした後に農薬をまくことで、少量の農薬で効果を発揮することができるのです。
満月話は、知識としては中学生でも知っていますが、自分が農家を始めても農薬のタイミングに紐付く気がしないです。これぞ知恵!
農家は平均が80台、60代が若手と言われる世界、偉大な先輩たちです。

テクノロジーの進歩が著しく、上の年代を軽く見やすくなる時代だけど、ちゃんと年長者から学べる人間でありたいと思うこの頃でした。

「見えてる見えてる、はマブタの裏が見えてる」